正直読書

本のこと、日常のこと。司書の勉強中。

2020-01-01から1年間の記事一覧

私が図書館で働くことになった理由⑤そして来年に向けて

oinusamausagisama.hatenablog.com oinusamausagisama.hatenablog.com oinusamausagisama.hatenablog.com oinusamausagisama.hatenablog.comこの記事で最後になります。 長くお付き合いいただきありがとうございました。 職場復帰 3ヶ月の自宅療養を経て、…

私が図書館で働くことになった理由④

図書館で働くまでのお話4話目。

私が図書館で働くことになった理由③

図書館で働くまでの道のり3話目。 重い内容になってます。

私が図書館で働くことになった理由②

私が図書館で働くまでのこと。2話目。実話です。

私が図書館で働くことになった理由①

私が図書館で働くまでのことを振り返ります。結構暗いです。

萌絵ちゃんが成長してる!森博嗣も成長してる!「詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE」

詩的私的ジャック (講談社文庫)作者:森 博嗣発売日: 1999/11/12メディア: 文庫「すべてがFになる」ではピカピカの大学1年生だった萌絵ちゃんが、今作では徹夜で課題に取り組む3年生に。 中国出張中の犀川先生にかわり、途中まで萌絵ちゃん1人で事件に挑む。 …

いくつになっても、赤い夢の住人になれる。「怪盗クイーンはサーカスがお好き」

怪盗クイーンはサーカスがお好き (講談社青い鳥文庫)作者:はやみね かおる発売日: 2002/03/15メディア: 新書はやみねかおる先生の怪盗クイーンシリーズ第一作目。 面白い…。青い鳥文庫からしか刊行されていないのが不思議…。 怪盗クイーンとは、誰よりも強く…

定義すれば、存在する「笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE」

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)作者:森 博嗣発売日: 1999/07/15メディア: 文庫いやぁ〜、面白かった! ミステリーに館はつきものだけど、これはその中でも特にお気に入りだ。 萌絵ちゃんと犀川先生が招待された「三ツ星館」に隠された謎…

肉うどんの肉が冷たかった

今日のランチは、久しぶりにお店で食べることにした。ちなみにいつもはお弁当。毎朝20分程掛けて、簡単なお弁当を用意する。 朝の20分は大きいが、外食をすれば1000円弱が吹っ飛ぶ。それを考えれば少しは安上がりだ。 タイムイズマネーの逆をやっている。 ラ…

はやみねかおる先生は偉大なり(そしてKindle、ありがとう)

今週のお題「感謝したいこと」 はやみねかおる先生の「怪盗クイーン」シリーズをご存知だろうか。怪盗クイーンはサーカスがお好き (講談社青い鳥文庫)作者:はやみね かおる発売日: 2002/03/15メディア: 新書 誰よりも強くて美しい怪盗が、犯行を大胆華麗に成…

シリーズで一番地味かもしれない「冷たい密室と博士たち DOCTERS IN ISOLATED ROOM」

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)作者:森 博嗣発売日: 1999/03/12メディア: 文庫SMシリーズ2作目。 正直、謎解き自体はシリーズの中で一番地味だと思っている。 前作の「すべてがFになる」で「うおおおお最高!」となった人が、今作で「あれ…やっぱいいか……

言葉の羅列から浮かび上がるもの 「好き好き大好き超愛してる。」

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)作者:舞城 王太郎発売日: 2008/06/13メディア: 文庫初・舞城王太郎。 言葉の羅列・羅列・羅列で圧倒されるが、 目が滑ることがないのが舞城王太郎の凄いところなんだろう。 何だろう、謎の圧迫感がある。 「俺の文章…

え、そういう話?でも読み進める手が止まらない!「三体」

SF

三体作者:劉 慈欣発売日: 2019/07/04メディア: ハードカバー何かと話題の本。 思っていた話とちょっと違ったけど、それでも魅力あふれるSFだ。 個人的には、謎の実験施設とか怪奇現象の裏に、もっと人間の狂気みたいなのがあると良かった。 それこそ冒頭の文…

第43回アロマテラピー検定(AEAJ)を受験してました。

11月1日にアロマテラピー検定を受験し、1・2級合格しました。 勉強期間は6月からなので5ヶ月程度、毎日30分程勉強していたが、正直1ヶ月頑張れば間に合うような気がするというのが私の見立てです。ちなみに今回はリモート開催だったので、自宅でパソコ…

原点にして頂点「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」

すべてがFになる (講談社ノベルス)作者:森 博嗣発売日: 1996/04/03メディア: 新書いやぁ、最高でした。犀川先生と萌絵ちゃん最高。可愛い。 二人の結婚式いつですか? 殺人事件に関するミステリーパートと、犀川先生と萌絵ちゃんのイチャイチャパートが交互…

K-popの世界に足を踏み入れた話

K-popにハマっている。 虹プロジェクトにハマった女の末路に相応しい姿である。 虹プロ以外でK-popを聞いたのは、Twiceの「Feel Special」が始まりだった。 虹プロ最終韓国合宿のミッションで使われていた曲で、推しのミイヒちゃんをはじめ、メンバー全員が…

大震災と多重人格者が織りなす異色ホラー「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)作者:貴志 祐介発売日: 1996/04/18メディア: 文庫阪神淡路大震災で被災した多重人格者の女子高生・千尋と、エンパス(人の感情を深く読み取る能力を持つ人)である由香里が出会い、千尋に宿ってしまった邪悪…

色褪せないハードボイルド小説の名作「不夜城」

不夜城 (角川文庫)作者:馳 星周発売日: 1998/04/23メディア: 文庫新宿歌舞伎町を舞台に、中国人のヤバい奴らがなんやかんやする物語である。 というふうに説明すると、ちょっとキャッチーにも見えるが、実際は絶望の連続。バイオレンスアンドバイオレンス。 …

「ファン即ち献身」という気づきをNiziUから得た

虹プロジェクトから始まり、NiziUのファンことWithUとなった女が日本に何百億人いるだろうか。 その何百億分の1が私である。 実は、私は今までアイドル的な存在のファンになったことがない。 ハロプロもジャニーズもAKBもLDHも何もかも、素通りしてきた。 …

嘘から始まる愛の物語「嘘」

嘘作者:北國 浩二発売日: 2011/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー)真っ赤な嘘、真っ白な嘘。「嘘」という概念に色付けをした人は、どうして嘘を色で区別したのだろう。 この本の登場人部は、実に様々な嘘をつく。 保身のため。大切な人を守るため。本心…

ちょっと欲求不満なスパイミステリー「ジョーカー・ゲーム」

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)作者:柳 広司発売日: 2011/06/23メディア: 文庫本当に何も他意はないが、一言で表すと「大衆向けミステリー」。 こう書くと貶しているような感じがする気がする…。 じゃあ何だ、「一般向け」?いや、なんか「私、玄人なので」…

ワイン知識が手軽に確実に!「マンガで教養 やさしいワイン」

マンガで教養 やさしいワイン発売日: 2016/11/07メディア: 単行本今まで紹介していた本とはちょっと趣向が違うけど、良い本なので。 「やさしい」と言いながら、必要な知識をインプットしてくれる本格派だ。 例えば、ちょっとお洒落なレストランでワインを頼…

おいぬ、Kindleを買う

いくつかのサイトを斜め読みして、初心者にはKindle Paperwhiteというのがおすすめなようだという結論に至ったので購入。 防水機能がついているので、憧れのお風呂読書もできる。 画面保護フィルムと一緒に注文。 ずっと気になっていたものの、「まあいいか……

森博嗣のオシャレ小説 シリーズ1作目「ゾラ・一撃・さようなら」

ゾラ・一撃・さようなら (集英社文庫)作者:森 博嗣発売日: 2010/08/20メディア: 文庫森博嗣のオシャレ小説。 「暗闇・キッス・それだけで」の前の物語である。 oinusamausagisama.hatenablog.com読み終えた率直な感想としては、2作目の方が面白い。 人物の…

軽妙で心地よい森博嗣の世界「暗闇・キッス・それだけで」

暗闇・キッス・それだけで作者:森 博嗣発売日: 2015/01/26メディア: 単行本 森ワールド全開。 これを読んで良いと思ったらきっと他の作品も気に入るだろうし、ダメだったらこれ以上森博嗣を読むのは止めたほうが良い。 タイトルに惹かれて読んでみたのだが、…

平成1ケタ生まれ、おいぬ、「82年生まれ、キム・ジヨン」を読む

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)作者:チョ・ナムジュ発売日: 2018/12/07メディア: 単行本(ソフトカバー) はじめに 訳者である斎藤真理子氏が本作を的確に表しているので、まずはその部分を紹介する。 一冊まるごと問題提起の書である。カルテではあるが…

未知なるものとの出会いを描く「妊娠カレンダー」

妊娠カレンダー (文春文庫)作者:小川 洋子発売日: 1994/02/10メディア: 文庫「妊娠カレンダー」「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」の3編が収録されている。 どれも読みやすく、面白い。 ざっくりとしたあらすじ 「妊娠カレンダー」 妊娠した姉を…

話題の本を読んでみた「文豪たちの悪口本」

文豪たちの悪口本発売日: 2019/05/28メディア: 単行本 何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって 初対面の太宰治に対し、中原中也が言い放った言葉。 本書は、伝聞・書簡・日記・新聞などなど、ありとあらゆる文献を洗って文豪たちがどんな悪…

優しくて美しくて悲しい 「猫を抱いて象と泳ぐ」

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)作者:小川 洋子発売日: 2011/07/08メディア: 文庫 だいたいこういう話 ・見た目にコンプレックスを抱く少年がチェスに出会う。 ・師の導きにより才能が開花した少年は「盤下の詩人」と呼ばれ、数多くの対局を行う。 ・チェスは…

混乱を乗り越えて奏でる「ハーモニー」とは何か

SF

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者:伊藤 計劃発売日: 2010/12/08メディア: 文庫「何か」というタイトルにしておきながら、それに対する答えは特に用意していません。前作「虐殺器官」に引き続き、SF超大作である本作を紹介したいと思います。がっつりネタバレ…