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ワイン知識が手軽に確実に!「マンガで教養 やさしいワイン」

マンガで教養 やさしいワイン

マンガで教養 やさしいワイン

  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本

今まで紹介していた本とはちょっと趣向が違うけど、良い本なので。
「やさしい」と言いながら、必要な知識をインプットしてくれる本格派だ。


例えば、ちょっとお洒落なレストランでワインを頼む時。
・リストがカタカナでいっぱいで戸惑う。
・おすすめを聞いてもよく分からないので、値段で選ぶ。

そんな、ワインは何となく好きだけどよく分からないという人に是非読んでほしい。


本書の特徴は、なんと言ってもワインの原料となるぶどうをイケメンに擬人化したところ。
様々なイケメンが女の子をエスコートするという内容で、可愛い絵柄も相まってニヤニヤしながら読んでしまう。そして、これが意外と覚えやすい。
単に女子ウケを狙ったものではない。
ぶどうのプロフィールや味の特徴をイケメンの容姿やエピソードに反映させているのだ。

さらっと書いたけど凄いことだと思う。


例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンのエピソードはこんな感じ。

カベルネ・ソーヴィニヨンは初めての彼氏になることが多い(飲みやすいスタンダードなワイン)けど、他の男(ぶどう)も試してみたくて浮気されちゃうこともあって…(このワインから始めて色々なワインを飲んでみて)


他にも、繊細な味のぶどうが芸術家として登場したり、アイドルをやっているぶどうにナンパされたり…。
また、おいしい飲み方や生産地、ワインに会う料理などなど、必要な知識がマンガの合間に入るので、教養身につけてる感もちゃんとある。(コラ)


実を言うと、この本でワインが面白く感じて、もっと専門的な本を購入したのだが…
全然頭に入らない。というか、この本だけで必要な知識足りてた。
ソムリエになりたいとか、ワインを専門的に扱ってみたいということでなく、外食時に食事に合うワインをちゃんと選びたいという程度なら本書で十分。


思っていた以上に擬人化ワインが頭に残っていて、お店でワインを頼む時は、イケメンとの逢瀬を思い出すだけで大体好みのワインが出てくるようになった。