肉うどんの肉が冷たかった
今日のランチは、久しぶりにお店で食べることにした。
ちなみにいつもはお弁当。
毎朝20分程掛けて、簡単なお弁当を用意する。
朝の20分は大きいが、外食をすれば1000円弱が吹っ飛ぶ。それを考えれば少しは安上がりだ。
タイムイズマネーの逆をやっている。
ランチは月に1.2回。
故に、ランチにかける私の思いは強い。
絶対に美味しいものを食べたい。
絶対に負けてはいけない戦いが(以下略)
というわけで、今日のターゲットは創作うどん屋だ。
某評価サイトの評判も上々で、以前から目をつけていた。
いざ入店。
引き戸を開くと、目の前に店主がいた。何か作業をしていたようだ。
普通ならここで何か声掛けがあるものだ。
でも、何もない。そして避けない。
ポケモンのゲームでは、村人や大きなポケモンが通せんぼしていて先に進めないシチュエーションがあるが、現実にあるとは思わなんだ。
何とか店主を退けるようにして店内へ。中々洒落ている。
後ろからカウンターへどうぞ、小さな声が聞こえる。
少し不安になってくる。
とりあえず肉うどんを注文。
10分後、出てきたのは中々美味しそうなうどんだった。
甘く煮た牛肉とたっぷりのネギ、さらに薄く切ったエリンギのようなものが添えてある。
さすが創作うどん。
エリンギとは中々やるじゃないの…。
どれ、エリンギから食べてみるか、
ッシャクッッッ
つ、冷たい………………?
よく見てみると、カチカチに凍った牛モツだった。
…………
許さねェ……
私は怒りを感じるとともに、本能的に冷たい牛モツを温かいうどんの下にしまっていた。
別に愛想はなくていい。
なくていいけど、ないなら美味しいものを提供しないとダメだろう。
文句を言おうとしたが、次々と入ってくる客達に店主が1人で対応している姿を見て、言葉を飲み込んだ。
店主が空くのを待つ間に食べ進める。
甘く煮た牛肉は良い肉を使っているようだ。
脂の味がスープに染みていて美味しい。
肉も多くて満足感がある。
麺も美味しい。
モツが解凍されたようなので食べてみる。
…うま………
何これ、めちゃくちゃ美味しいんですけど…
怒るに怒れない、何この気持ち。
単に不味いものだったら、こんな気持ちにはならなかっただろう。
これが1回目で出ていたなら……
それから私はそそくさと店を後にした。
評価サイトを改めて見てみると、味を褒めるコメントが多かった。
………
謎の禍根を残したランチとなった。